2013年10月8日火曜日

「現役官僚の告発」「元作業員が被曝で労災」~原発徒然草

最近、目にした原発関連のニュースの中で興味を持ったものを”つれづれ”に書きとめてみた。

そのひとつ<原発徒然草①>


最近の話題の小説「原発ホワイトアウト」(講談社刊)で、小説のかたちで日本が抱える原発問題の核心を抉った、「告発ノベル」だ。


著者は「若杉冽」というペンネームをつかい、「霞が関の省庁に勤務する現役キャリア官僚」という以外は、素性をいっさい明かしていない。


本当に、現役キャリア官僚が書いたものなのか、宣伝のためにこうした表現を使ったかは知らないが、小説の内容はなかなか、現実に即した内容となっている。


その詳細については、本を読んでいただくことにして、”キャリア官僚”が週刊現代のインタビューに興味ある発言をしていることを取り上げてみたい<http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37184>。


それは、原発の安全性について。


**********************************

・・・多くの国民は、福島で事故が起きたとはいえ、それでも日本の原発は海外の原発に比べればはるかに安全だと思っているはずです。


ところが日本の原発は、老朽化が問題になっているうえ、最新型でもヨーロッパ製のものより安全性が劣っています。ヨーロッパの加圧水型炉は、二重の原子炉格納容器の底に、溶けた核燃料を受け止める「コアキャッチャー」が組み込まれ、万が一メルトダウンを起こした際には核燃料がコアキャッチャーを通して冷却プールへと導かれるようになっている。


日本の原発には、このような仕組みはありません。IAEA(国際原子力機関)が策定している国際的な安全基準自体が、日本から出向している職員によって骨抜きにされています。近年ではヨーロッパ型の炉を採用している中国の原発のほうが、日本の原発よりも安全性が高いでしょう。こう言うとみなさん驚きますが、紛れもない事実です。


日本の原発がコアキャッチャーなどの安全装置を付けないのは、特許絡みで海外のメーカーに高額なライセンス料を払わねばならないためです。このことには原子力ムラの人間はもちろん、国産原発メーカーの日立、東芝、三菱重工も絶対に触れませんし、メディアも報じません。こういうことを誰も言わないのはおかしいと思いませんか・・・

*********************************

コアキャッチャーについては、これまでも、一部の専門家らの間では、指摘されていた日本の原発の致命的欠陥のひとつで、もし、彼が本当にキャリアならば、メーカーだけではなく、官僚組織も含む、原発ムラの「構造的病巣」を示す証拠といえる。




<原発徒然草②>

次は、全国ニュースではほとんど取り上げられなかったが、絶対に注目すべきニュース。

*********************************
「福島第1原発で4カ月 がん『被ばくが原因』 札幌の55歳男性が労災申請」
<北海道新聞10月6日朝刊掲載>


 東京電力福島第1原発事故後の2011年7月から10月まで同原発で作業し、その後膀胱(ぼうこう)がんなど三つのがんを併発した札幌市在住の男性(55)が、発がんは作業中の放射線被ばくが原因だとして労災の申請をしていたことが5日分かった。原発事故後、被ばくを理由に労災を申請した人はこの男性を含めて全国で4人。いずれも審査中で、労災が認定された例はまだない。

 男性は重機オペレーターとして同原発の原子炉建屋周辺でがれきの撤去作業などに従事した。被ばく線量が4カ月間だけで原発作業員の通常の年間法定限度である50ミリシーベルトを超えたため、同年10月末で現場を離れた。

 12年5月に膀胱がんが見つかり、札幌で手術。今年3月には大腸がんと胃がんも見つかった。現在も通院しながら抗がん剤治療を続けている。転移でなく、それぞれの臓器で独立して発病していた。
**********************************


注目すべきなのは、4カ月間だけで被ばく線量50ミリシーべルトを超え、転移ではなく、大腸と胃の別々の臓器にがんがを発症したことだ。


原発事故の放射線被曝による人体への被害を、これまで一貫して否定してきた国や東電の主張を完全にくつがえす実例といっていい。


FUKU1敷地内で働く作業員はもとより、避難に遅れた近隣住民、そして「SPEEDI」の情報を知らされず、放射能被害をもろ受けてしまった市民らにとっても、けして他人事ではない話だ。


もしかすると、私たちが想像する以上に早いペースで、放射能による人体への被害が露見し始めているのかもしれない。


そうなれば、本当に次々に<不都合な現実>が現れ、今後の日本の行く手をさえぎることになるだろう。


東京オリンピックの開催をはじめ、福島への住民の帰還、そしてなによりも、FUKU1の現場での収束作業も、中止せざるえなくなるかもしれない。


「つれづれに」考えるには、あまりにも深刻な状況だ。

2 件のコメント:

  1. 全く、怒りを通り越して、糞でも顔に擦り付けてやりたい。コアキャッチャーも取り付けてない過酷事故を全く想定していない原発を、事故後もまた再稼働させるとは、正気の沙汰ではない。またあの放射能事故を引き起こし、日本を滅ぼそうと考えている。今の政府は日本を滅ぼそうとしているとしか考えられない。

    返信削除
  2. コアキャッチャーさえ設備されていない日本原発
    福一にマーク1を採用するくらいのぼんくら担当者、審査官、安全委員会
    何のために莫大な報酬を得てる。
    こいつら単に守銭奴だ

    返信削除