2013年9月27日金曜日

泉田新潟県知事の申請容認は裏切りOR戦略?

心配していたことが、起こった。


新潟県の泉田裕彦知事がきのう、柏崎刈羽原発6、7号機をめぐり東電が原子力規制委員会に提出する安全審査申請を条件付きで容認した。


かねてから、東電の申請要請を何度もはねつけてきた泉田知事だっただけに、脱原発派からは、ため息が漏れた。


私も泉田知事が刈羽崎原発の再稼動に反対を示し始めた当初から、やや疑いの気持ちを抱きながらも、エールを送ってきた。


というのも・・・

自らも経産省の官僚出身という立場ながら、「再稼動」反対を示す知事の姿勢は、安倍政権誕生以来、産官学共同で、また原発再稼動を進めようとする国勢のなか、なかなか『痛快』な存在感だった。


が、応援する立場としてはいつも不安だった。


いつか来た道ではないが、「原発反対」を掲げ、勢いを得ていた以前の橋下徹・大阪市長のように、泉田知事も「いつかはその姿勢を変えてしまうのではないか」と、心配でならなかったからだ。





そして、昨日、その不安が的中した。


原発再稼動に同じく反対の立場を示すジャーナリスト・田中龍作氏は、昨日のブログ(http://tanakaryusaku.jp/2013/09/0007943)で、早速、この問題を取り上げ、その背景に、国策捜査をしようとする地検特捜部の影を指摘している。


田中氏は、その中で、『サンデー毎日』(10月6日号)の記事を取り上げ、検察庁が泉田知事をターゲットにしたことを明らかにしている。


記事では、地検特捜部関係者の以下のようなコメントを載せている。


「地検上層部からの指示で泉田知事を徹底的に洗っています。立件できれば御の字だが、できなくても何らかの圧力を感じさせることで、原発再稼働に軌道修正させる助けになりたい考えではないか」。


もし、泉田知事が、地検特捜部の捜査を恐れて、今回の決定となったのなら、彼は、そのレベルの政治家だったのであろうし、今までの原発再稼動反対の姿勢も、人気取りのパフォーマンスだったのだろう。


応援していた反対派の市民もあきらめざるえないはずだ。なぜなら、これからの、脱原発への道は、これまでの政治家では経験したこたがないような、つらい棘(いばら)の道だからだ。


よほどの精神力がなければ、その道を乗り切れないからだ。その程度の政治家では、毛頭無理だ。



しかし、私は、泉田知事に、まだ、期待している。


今、国はまっしぐらに原発再稼動への道をつき進んでいる。東電も、この柏崎刈羽原発が動かなければ、もう後に引けない「断崖絶壁」にいる状況だ。


つまり、原発推進派にとっても、いまが勝負どころで、必死になって、あらゆる手段(検察や交付金、地元経済界、県議会など)を使って、その敵(=泉田知事)の攻撃を行っている最中なのだ。


正面衝突では、負けるに決まっている。


そこで、私は「泉田知事が今回は一度、この勝負から、身をひいた」と考えたいのだ。


ひとつの戦略だ。「負けて勝つ」の戦法だ。


泉田知事は今回、条件つきで、申請を認めた。


それを決める事前の会談で、知事は、東電の広瀬社長との間で、「(規制委の)新規制基準をクリアしただけでは、住民の安全を確保できず、自治体との協議が必要という点も共通認識になった」ことを明らかにしている。


つまり、新潟県が関与する余地を東電に認めさせ、原発再稼働問題で、今後も県側の発言権を確保したとみれば、泉田知事の遠謀深慮が推察される。


ただし、この辺のことは、あくまでも私の希望的推測なので、泉田知事の本心はわからない。


しかし、政治や政治家をどうハンドリングできるかも、未来に責任ある私たち市民の義務だ。


希望を捨てず、今後の泉田知事の一挙手一投足に、ガンガン発言し行動していくべきだ。

1 件のコメント:

  1. 元福島県知事、佐藤栄佐久氏も原発から県民を守り、国と戦う知事であったが、糞検察によって出鱈目事件をでっち上げられて、有罪となり、失脚した。とんでもない法の番人どころか、法を使う詐欺師、犯罪者である。こんな奴らに正義がねじ曲げられてたまるか!

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