2013年8月2日金曜日

終戦記念日を前に、「殺人ロボット兵器」を考える

今年で68回を数える終戦記念日を前に、このブログでも戦争について考えてみたい。

みなさんは「ドローン」という兵器のことはお知りだろうか?


アメリカ軍が開発した無人航空機のことで、ロボットを意味する「ドローン」からその名が付けられた。


大きさは、全幅30メートルを越える本格的な機体をもつものから、手の上に乗る小さなラジコンサイズのものまでの様々存在し、操縦は基本的に無線操縦で行われる。


目視で見ながら操縦するものから、衛星回線を利用して地球の裏側からでも制御可能なものまである。


また、飛行ルートを座標データとしてあらかじめプログラムすることでGPSなどで、自律飛行を行うことができるものもある。


つまり、無人の「殺人兵器」だ。


まるで、SF映画を地で行くような話なのだが、近頃では、しっかり実戦に対応するレベルにまでなっている。


こうした中、兵士を危険にさらすことがない、この殺人ロボット兵器の導入に踏み切る国々が増えていることを受けて、国連の人権委員会などでも討議される事態となっている。


国連でも討議されるように、無人機による攻撃は、法律上倫理上の点から、問題視されているが、アメリカはテロリストへの攻撃のみ、多くの兵士の命を救っている理由から、使用を許可している。


それでもなお、ドローンはなおも多くの問題を抱える。


ひとつは、誤って攻撃する可能性について。現場に指揮官もおらず、遠隔操作だけで人を殺傷しようとすれば、誤って人を殺害するだけではなく、戦闘能力を失った兵士や、降伏しようとしている人まで殺す危険性も指摘されている。



さらに操縦者の精神的な問題もクローズアップされている。


機体そのものに人間が搭乗しないため撃墜されたり事故を起こしたりしても操縦者に危険はない。また衛星経由でアメリカから遠隔操作が可能であるため、操縦者は長い期間戦地に派遣されることもなく、任務を終えればそのまま自宅に帰ることもできる。


このような無人機の運用は操縦者が人間を殺傷したという実感を持ちにくいという意見があるのだ。


ゲーム感覚で本当の殺人ができることになる。


しかし、人間は非情にはなれない。人を殺すということは、心にやはり深いトラウマを残すことになる。


以下のコメントは、知人であるジャーナリストの北丸雄二さんがラジオ番組に出演した際のものだ。


北丸さんはこの無人兵器について、最近、アメリカのNBCが放送した内容を紹介し、その闇の深さを物語っている。


みなさんもこれを読んで、無人兵器について、一緒に考えてもらいたい。

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TBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」


<無人機による民間人の誤爆が多い理由を聞かれて>

北丸)わかんないですもん。だってコンピュータのように画面から見てどこにだれがいる、だれかが棒を持っているか、バズーカ砲を運んでいるみたいだ、ぐらいはわかるんですが、サーモグラフみたいなものでみるだけなんですからね。

 

荒川)ということはですね、アメリカ本土にいて、無人の攻撃機を操作するオフィスがあって、そこに車で乗り付けて、ようこんにちは、今度は交代だよって、そこのいすに座ってそれでまた無人の操作をするって攻撃するっていうような、そういうイメージなんですかね。

 

北丸)それがおとついですね、NBCって放送局がブランドン・ブライアントさんという27歳の・・・2006年から2011年で5年間 このドローン機・・・無人機の操作をやっていた青年のインタビューを放送したんですね。もう引退したんですけど。



彼はこういってるんですよ


無人機を操作していても飛行機が旋回する重力を感じることは無い

エンジンの騒音も聞こえない

コンピュータが低くうなる音だけだ

それは戦場にいる感覚とは全く違う

その一方でドローンから送られてくるイメージ…画面の鮮明さはすごく本物、現実的です

みんなドローン攻撃は遠くへ向けって撃つ迫撃砲の攻撃のようなものだろう、というけれど

それも違う

砲兵隊は自分たちの砲撃の結果をみないだろう

でもぼくは全部見るんだ・・・って言うんですよ

ネバダの基地から地球の裏側のアフガンで、道を歩いている3人の標的へ向けてミサイルを2発撃ったことがあるんですって

コンピュータースクリーンにはサーモグラフの映像が映っているんですが

そこに熱い血が広がっていくのが見えた

一人の男は前に行こうとしている、でも右足がなくなっている。そして倒れる

血が広がり…でもそれは地面と同じように冷えていく

赤い熱の色が、地面の緑の色とおんなじになる

今でもこうして目をつぶれば、僕にはコンピュータスクリーンの小さなピクセルの一つ一つが今でも見える

彼らが実際に殺害すべきタリバンのメンバーだったのかはいまも分からない

 

荒川)うわー…。そうか、画面だけを見て…コンピュータ操作をして爆撃しているわけなんですね。

北丸)最初はね、テレビゲームの感覚なんですがそのうちなんていうのかな、命へのリスペクト、敬意を失っていくことに気づいていくんですね


退任するときに司令官が彼に紙を渡したんですって。「お疲れさん、よくやった」と。

そこにですね

「あなたが関係した作戦で殺害された人数は1626人」って書いてあった。

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