2013年7月8日月曜日

原発の新規制基準施行・・・まずは止めること

きょう原発の新規制基準が施行され、再稼働をめざす電力会社4社が、5つの原発について、申請を行った。


申請したのは、北海道にある泊原発の1号機から3号機、福井県にある大飯原発の3号機と4号機、高浜原発の3号機と4号機、愛媛県にある伊方原発の3号機、それに鹿児島県にある川内原発の1号機と2号機の、合わせて10基。


各メディアはいずれも、トップ級の扱いで、このニュースを取り上げ論評した。マスコミの中では、一部を除いて、原発再稼動について、ほとんどがやむなし」の立場をとっており、おおまかな理由は以下の通り。


ひとつは電力会社の経営面からのもの。原発を止めたため、火力発電をたよらざるをえず、燃料費が大幅に増え、経営を圧迫するというもの。


次に、同じ経営面の理由からでも、こちらはさらに一捻り。もし、廃炉に持ち込んだとしても、40年で廃炉を前提としてる経理システムからすれば、早期の前倒しの廃炉は予算の積み立てが追いつかず、一挙に負債が表面化し、最終的には、お客様の料金のアップでしかまかなえなくなるというもの。


そして、最後が、エネルギー不足論。原発を再稼動しないと、電気が不足し、日本の産業が弱体化する。せっかく、アベノミクスで登り調子の日本経済がダメになるというもの。


いずれにしろ、「原発再稼動しないと、私たちの生活がえらいことになるぞ」と、すべて脅しの手法だ。


ここでちょっと待ってもらいたい!経済の問題も確かに大事かもしれないが、

一番大事なのは、命の問題ではないか?各社の解説&論説委員の方々はもう、お忘れか?2年4ヵ月前、福島で起きたことを。


まだ、10万人を越える人たちが避難生活を強いられている上、事故は収束どころか、メルトダウンしたとされている燃料の在り処さえわかっていない状態だ。


新しい規制基準ができたからといって、なにも変わっていないのだ。


さらに日本は、今後数十年、地震の活動期が続く。それも、巨大地震が起ころうという時期で、原発を再稼動させるのは正常の心理では考えられない。



ではどうすればよいのか?・・・答えは簡単だ。

すぐに原発はストップさせ、残った燃料と使用済み燃料の保管を万全にするのが筋ではないか?


もし、福島以外で、あとひとつでも、事故が起これば、日本は終わりだ。


地震のない欧州各国でも、福島事故以降、原発建設の数は減り続けている。ましてや、超地震大国の日本で、原発の稼働率を上げるとは自殺行為ではないか?



再稼動に賛同するメディアの社説や論説には、さらに、ご丁寧にも、新基準の徹底を求めるものもある。住民の避難経路の充足や、ヨウ素剤の配布するタイミングの明記などを求めている。開いた口がふさがらないとはまさにこのことだ。


私たちはもう二度と、放射能から逃げたくもないし、ヨウ素剤など飲みたくもない。


原発が稼動しているだけで、私たちの生活生命は常に脅かされる。国や企業は、それを経済のために我慢しろというのか?


福島県民を声を聞いてみればいい。いろんな問題で、県民の間でも意見は違うが、ひとつだけ、共通しているものがある。


それは、「原発はもう稼動させない」ということだ。


安全神話を叩き込まれ、「原発信者」の先頭を走っていた福島県民が、事故で裏切られ、はっきりと理解したことは「もう、原発はこりごりだ」ということだ。



新規制基準施行を機にみなさんにもぜひ、この国が行おうとしている愚かな決断について、考えてもらいたい。

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