2013年7月25日木曜日

南海トラフ地震に新説 200―300年後、M9以下はホントか?

地震について、気になる記事を目にした。


タイトルは「南海トラフ地震に新説 200―300年後、M9以下」。東大の地震研究の教授が、発表した学説で、後20-30年後にも発生するとされる次の南海トラフ地震が、なんとまだまだ先の200-300年後でしかも、その地震の規模はM9にはならないというのだ。


これが事実であったならば、とりあえず今生きている日本人は一安心というものだが、はたして本当だろうか?

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 【編集委員・黒沢大陸】南海トラフ沿いで起きる次の巨大地震は200~300年後と予想され、規模は最大でもマグニチュード(M)9に達する可能性は低い、とする学説を東京大地震研究所の瀬野徹三教授が発表した。


 瀬野教授は、過去に南海トラフ沿いで地震が起きた場所を調べた多数の研究を再検証。地震の揺れや津波、地殻変動の特徴を調べて矛盾が少ない形で整理し、日向灘から遠州灘までの領域で地震が起きる「宝永型地震」、四国から紀伊半島沖と駿河湾周辺で地震が起きる「安政型地震」の二つにわけた。


 過去には、この2タイプが交互に起き、宝永型は350年程度、安政型は400年程度の発生間隔と考えられるという。順番だと次は安政型地震だが、いずれのタイプでも「次の地震は200~300年後ではないか」と指摘した。

(7/18 朝日新聞デジタル版)
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過去の地震の歴史に詳しい、「地震考古学」の大家、産業技術総合研究所客員研究員、寒川旭氏にうかがったところ、第一声は「従来と違ったユニークな考え方」との感想だった。


寒川氏は、歴史上の南海トラフ巨大地震をすべて分類するというには、基礎資料がとても足りないと思います。1854・1707年まではある程度把握できるが、それ以前は、年代がある程度わかって、性格も若干見えてきた程度と思います」と、“新説”について、真っ向からは否定しないものの、まだ、資料が足りないと、指摘した。


さらに、「これまでの南海トラフの巨大地震に関する地道な研究の積み重ねが、この説で一気に壊れるというものではありません」と現在のところ、従来通りの150年前後の周期で、南海トラフ地震が起きることを示唆した。



もし、200年後以降に起きるならば、現代人にとってはラッキーだと考えた方がよい程度の説だといえそうだ。


ただし、寒川氏が指摘しているように、専門家の多くはこれまでどおり、この20-30年のうちに南海トラフ地震が起きると見ていて、まだ、兜の緒を緩めるわけにはいなかないようだ。


さらに、このブログで何度もかいてきたが、東日本大震災のM8クラスの余震がまだ、起きていないことをはっきり認識しておかなければならない。


これは、インドネシアのスマトラ島沖地震での教訓で、地震はふつう、本震より1ほど小さい、余震が最大のものとして起こる。


つまりM9が本震ならば、M8クラスが、M7がならばM6クラスの地震が最大余震として起きる。


M8クラスというと、阪神淡路大震災がM7・3だから、その大きさが予測できよう。


そのM8クラスの地震が東北から関東に沿岸部で起きる可能性が厳然としてあるわけだ。


もし、福島で起きれば、事故が収束していないFUKU1が被災することになり、もし、千葉沖で起きれば、関東地方一円が被災することになる。





とまあ、現代は残念ながら「地震の時代」であるようで、一難去って、また一難ではないが、常に、地震の脅威と面と向かわなければならないようだ。


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