2013年6月26日水曜日

電力・株主総会に感じる挫折感、その先は・・・





原発を持たない沖縄電力を除く全国の電力9社が、株主総会を開いた。東京電力をはじめ、関西電力や中部電力などで、株主から脱原発を求める提案が相次いだ。 




しかし、案の定、去年同様(去年以上に)、こうした声は無視され、今年も否決された。




原発について、電力各社は原子力規制委員会の新規制基準が7月8日に施行されることを控え、再稼働の申請を予定していて、各電力会社は「火力発電の費用がかさみ経営が厳しくなっている」ことを理由に、早期の原発再稼働に意欲を示している。





予想された結果だったが、あらためて、「原発ムラ」の復活を見せ付けられた感がある。すべては、前回の総選挙で、自民党が圧勝したことに端を発している。




先日もブログで書いたことだが、国民の政治への無関心が、原発ムラの住人にエネルギーを与えてしまった。安倍総理も選挙当初は、原発推進かどうかについては、言葉を濁していた。






ところが、アベノミクスなるものが横行し、支持率が上がるとともに、堰を切ったかがごとく、再稼動の方向に動きだした。再稼動だけではなく、海外への輸出までも力強く推し進めることとなった。




しかし、忘れてもらっては困る。いまだに国民の半分以上が原発に反対しているし、輸出にも賛成していいない(原発を電力会社が再稼働することについては、反対が54・3%で、賛成は37・2%:共同通信5月19日調べ)




何度でも言おう。




「<3・11>を境に世界は変わってしまった」




これは京大・原子炉実験所の小出裕章氏が事故後、私のインタビューに応えた第一声の言葉だ。






私なりにこの言葉を解釈させていだくならば、「放射能が世界に漏れ出てしまったことと、安全神話が崩れ去ったこと」の2つの変化を意味したものだと思っている。




「もう<3・11>以前に私たちは戻ることはできない」。



それは自然環境だけではない。政治体制や、経済、社会通念など日本人を取り巻くすべてのものが変わってしまった。




あのときは日本人すべてがそう思ったはずだ。しかし、人は忘れやすい。いまでは、<3・11>がなかったがごとく、平静をよそおっている。あくまでもよそおっているだけだが・・・。




時計の針をもう、戻すことはできない。私たち日本の大地と水、空気に放射能は染み付いてしまい、除染などはできない。日本人の意識もすべてが、<3・11>前と同じであるはずがない。




変化はつらく、苦しい。産みの苦しみだ。いまの日本人は、それを避けようとしている。すべてがなかったように、古くから続いてきた自民党手法にエールを送り、また、<3・11>前の栄光にすがろうとしている。




私は「日本が終わった」といっているのではない。「生まれ変わらなければならない」ことに気付いてほしい。




<3・11>前と同じ手法で行われた今日の電力会社の株主総会。変わらない日本人に、ツケは必ずまわってくる。


1 件のコメント:

  1. 広瀬隆氏が英語でこんな投稿をしています。http://www.counterpunch.org/2013/09/26/a-letter-to-all-young-athletes-who-dream-of-coming-to-tokyo-in-2020/ 世界中に広げてほしいとのことで、私の住んでいるパリにもそのメッセージが来たので、夫(フランス人)に訳してもらいました。でもこちらの日本人の間で拡散することにストップがかかっています。反原発の人たちですが、広瀬氏の情報自体に疑問を持っている人もいますしなかなかむずかしいです。先日Le Canard Enchaine誌に、風刺画への反響に負けず、真のジャーナリズムを貫き通してほしい旨を書いて送ったら返事がきました。日本からかなり下品で侮辱的なコメントが(たぶんグーグル翻訳を使って)送られてきたそうですが、報道の自由の大切さはこれからもしっかり持ち続けるとのことでした。日本ではこの報道の自由すら潰されているような気がします。種まきジャーナルがなくなったことも残念です。小出先生の、3.11後、福島原発をどう処理するべきかという意見を取り上げた大メディアがほとんどなかったことを見ても、それがどこかのだれかにとって不都合な解決策だったことがわかります。信念を持ち続けることは大変でしょうががんばってください。ツイッターでは相互フォローさせていただいています。

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