2013年5月9日木曜日

テレビ業界の最新“裏事情”

「最近、テレビを見ていて不思議に思うことがありませんか?」





テレビ番組の質の低下が叫ばれて久しくなるが、裏事情知る一人として特に気になることがある。


視聴率の低下に加え、日本経済の低迷もあり、過去長い間、活況を呈していたテレビ業界も、最近では売り上げが芳しくはない。そこで考え付いたのが、CM以外にスポンサーをうまく取り込む番組づくりだ。


ひとつ例を挙げてみよう。


これは特にローカル番組に多い手法で、生活情報番組系で多用されている。この手の番組では、日常生活にちなんだネタが多いのだが、番組のスタッフがいかにも偶然に取材したように、商品や店、はては企業自体までを見せる方法だ。


「今日は、今はやりの**グッズを紹介します」といって、何品か商品を見せる。視聴者からすると、スタッフが情報を集め、選んだ品のように紹介しているが、実は営業担当者とスポンサーが持ち込んだものが多い。


つまり視聴者は知らぬ間に、番組の中でもCMを見せられているというわけだ。


そのほかに、「工場制作現場紹介」、「会社内のユニークさん集まれ特集」「商品対抗バトル」「商品ランキング」「地域のうまいもの特集」「めずらしいグッズ特集」「生活に役立つ商品」など、あなたも見覚えの番組があるはずだ。すべてがそうだとはいわないが、その多くは見事に、しかも自然体に視聴者に企業イメージを売り込んでいる。


昔はこうした手法は自主規制されていた表現方法で、NHKなどは今でも、商品名や会社名など固有なものは表記しないようにしている。


このような潜在意識に訴える手法は、強烈で、その代表例として、昔のアメリカ映画がある。コカコーラを主人公に飲んでもらうシーンを挿入すると、観客が飲みたくなるという効果がそれだ。




「別にそんなこと、はじめからわかっているよ」という声もあるかもしれないが、問題は受けての視聴者だけでなく、制作現場から批判の声が上がっていることだ。


こうした番組には、従来は制作番組であるので、制作局のプロデューサーが責任者となるのだが、今ではなぜか、営業サイドの責任者も、いっしょにその陣頭指揮にたつ。


つまり、番組のVTRものから、MCの進行まで、すべて、営業が口を出すことができる構造となっているのだ。


本来、CM以外は自由につくれるはずの、番組内容に、いろいろな形でスポンサーがからんできているわけだ。これでは、制作現場の人間はやる気でるわけがない。


よく人は「背に腹は変えられぬ」というが、最近のテレビ業界ではこうしたことが日常茶飯事的に
なっている。現場は本当は「武士は食わねど高楊枝」なのに・・・。


テレビ離れはインターネットが現われたからだけで進んだのではない。


視聴者は知っている。すべてお見通しなのである。

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