2013年5月15日水曜日

自動車離れが進む世界の未来は?

昨日のロイターの記事で、アメリカの若者の自動車離れが話題になっていた。


記事によれば、米国ではガソリン価格上昇や景気低迷などにより、若者を中心に「自動車離れ」が進んでいることが浮き彫りとなったという。


また、都市部に移り住む30代前半ぐらいまでの若年層が公共交通機関の利用度を高めている一方、ベビーブーマー世代は高齢化で車の運転を控えるようになるため、自動車離れは今後さらに加速する可能性が高いと指摘している。


この記事を読んで正直、少しショックを覚えた。車文化の発祥地であり、現在でもそのトップランナーであるアメリカ社会で、自動車離れが進んでいて、しかもそれが若者だいうことで、意外性を感じた。


リーマンショック以来、アメリカでは車メーカーの復活が叫ばれ、シェールガスの普及とともに、今後車の増産が期待されていた。そんな中で、自動車離れが進み、さらに加速する見通しだというのだ。


日本国内に目を向ければ、もちろん若者の自動車離れがいわれて、久しい。


自動車の新車の販売台数を例にとれば、免許の保有数とともに、2007年をピークとして減少の一途をたどる。またこちらの傾向も続くことが予測されている。





こうした自動車離れの動きは実は、調べてみると、世界的なもので、なんと、「車主要生産国」であるドイツやイタリアでさえも同じ現象が、進んでいるという。


   



各国ともその背景には、経済の停滞による個人所得の減少が主な要因とみられるが、はたしてそれだけだろうか?


特に若者層にとっては、もしかすると、もう車は興味の対象ではないのかもしれない。バブル期までに青春を過ごした人(現在の40代以上)にとっては、車はひとつのステータスで、どんな車を持てるかが、ひとつの夢でもあった。


が、いまの若者にとっては車はお金がかかる上に、興味の対象ではないものとなれば、自然と嗜好はそこには向かない。それよりはIT関係のグッズに触手がのびる。パソコンであったり、ゲームであったり、車に比べれば安上がりでしかも、興味はつきないものだ。


私が本日、このテーマを取り上げたかかったのは、若者の嗜好を書こうとしたわけではない。こうした、車離れを問題視する社会を「問題」にしたかった。


これまでも何度も書いてきているように、エコノミーの観点からすれば、国内の主要産業である車メーカーの商品が売れないということは、儲けがないということ。つまり経済成長できていないということにつながる。


経済界からすれば、もっと、たくさん、「若者に車を買ってください」というメッセージを出そうとしていることが「問題」なのだ。


私からすれば、世界的に言い合わせることもなく、自然発生的に同時に若者が車離れするというのは、やはり、それなりの理由がある思っている。


なぜなら、今よりももっと、収入の少なかった高度成長期(私の父親の世代)には、みんな無理をしても車を買おうととしていたからだ。つまり、もう、若者の潜在的意識が、何か車に敬遠するものを感じているのではないかとみている。


はっきりとはわからないが、たとえば環境問題や、資源の枯渇問題などといった、どちらかというと“エコノミー”ではなく、“エコロジー”からの視点で、アプローチを図ろうとしているのではないか?いわば、「大量生産、大量消費の時代は終わった」と態度を示し始めているのではないのか?


それと関係ないかもしれないが、最近のニュースで、国連が、「昆虫食」を進めるキャンペーンを繰り広げている。食糧問題に対処することが目的で、なんでも、昆虫はタンパク質などの栄養価が高く、すぐに増殖することができるため、環境への負荷が少ないという。


食糧問題のかなめは、肉食、つまり牛の問題で、牛一頭飼育するのにたくさんの穀物を必要とすることから、環境破壊につながるとしている。















よくいわれることだが、世界中の人間がアメリカ並みの生活をしようとすれば、地球は5・4個分の資源が必要で、日本並みなら2・5個分だそうだ。


若者は、無意識の中に、そんなことを感じているのかも?


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