2013年5月13日月曜日

就職をいま考えているあなたへ

最近、災害系のテーマが続いたので、今回は就活で悩む若者にむけて少し書いてみたい。

何かたいそうなことをいうのではない。私自身が、最近読んだ本(「英国シューマッハー校 サティシュ先生の最高の人生をつくる授業」)
であまりに感動したため、それを独り占めするにはもったいなく思い、エッセンスをみなさんにプレゼントしたい。

この写真の人物を見て、すでにお知り方も多いかとは思うが、インド出身のイギリス在住の思想家で、名はサティシュ・クマール。


(ウキペディアから)

インド西部ラージャスターン州の町シュリー・ドゥンガルガルで生まれ、9歳で出家しジャイナ教の修行僧となる。18歳のとき還俗。マハトマ・ガンディーの非暴力と自立の思想に共鳴し、2年半かけて、核大国の首脳に核兵器の放棄を説く1万4000キロの平和巡礼を行う。1973年から英国に定住。E.F.シューマッハー(イギリスの経済学者、『スモール・イズ・ビューティフル』の著者)とガンジーの思想を引き継ぎ、イギリス南西部にスモール・スクールとシューマッハー・カレッジを創設。エコロジー&スピリチュアル雑誌「リサージェンス(再生)」編集長。


この本では、日本の大学生18人がサティシュ氏と、イギリスで1週間生活をともにし、そこで、いろいろ教え受ける様子が紹介されているのだが、その中でまさに、いまの 就活に悩む学生にぴったり当てはまる章があった。




そこでは学生の一人が、自分も間近に控える就職、「仕事」について氏に相談する。氏はずばり核心をつく答えを返す。


学生「私たちは仕事をどのように考えたらいいのか?教えてください」


その答えは日本の社会では考えられないものだった。


それがこれだ。


「君たちは雇用を追い求めないで欲しい」



氏は言葉を続ける。


「『雇用されるとはどういうことだろう。それは、丁寧に扱われる奴隷になることじゃないかな。逆に『雇用する』とは、君たちを買うことを意味している」



・・・ね、すごい発想でしょう。私はこの言葉だけで、脳天を銃で打ち抜かれたようなショックを受けた。




こう切り返されると、「では、就職しないとすればどう生活していけばいいのか?」という問いが自然にでてくる。


氏はさらに意外な答えを用意する。


「君たちが大学を出たら、雇用を求めるのではなく、仕事を創ってほしいんだ」



「雇用されるとは、才能や想像力といった君の人間性が、一種の道具として企業のお金儲けに使われてしまうということだ。仕事を創るとは、自分がやりたい仕事に君自身が『なる』ということだよ」





・・・・さあ、これらの言葉を聴いて、みなさんはいかが感じるか?


私は、いまの日本や欧米諸国が軸を取る、経済を中心とした、資本主義社会の行き詰まりの原因を、見事に言い当てているように感じるのだが・・・。


何ゆえ私がそう感じるのか?・・・それは、大学を卒業して以来、私自身がこの日本の社会で感じ続けてきた疑問の答えが濃縮されているように思えるからだ。


もちろん、質問した学生は、そうは言われたものの、収入が入らないのではないかと、やはり将来が不安になる。


それについて、氏は


「心配はいらない。生きることはそんなに大変なことじゃないんだ。必ず誰かが、あるは何かが、必要なときには君を助けてくれる」



と結ぶ。


さらに詳細をお知りになりたい方は、氏の本を読むことをお薦めするが、どうだろうか?


いまの日本では、グローバル社会に向けて、学生たちに、よりハードルの高い勉強を強要して競争を勝ち抜くことを求めているが、それでいいのだろうか?


後日談として、氏に会った学生のうち、数人が日本に帰ってから、実際に大学を途中で止めてしまい、就職しない生き方を歩み始めたという。


こんな生き方、考え方もあることを知ってほしい。



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