2013年4月12日金曜日

自分を愛せない人への処方箋

今日、「五体不満足」で有名になった乙武洋匡さんと精神科医の泉谷閑示さんの対談を読んだ。タイトルは「自分を愛せない人への処方箋」だ。

乙武さんは生まれながら、手足がない障がい者だが、テレビなどで拝見するように、いつも笑顔をたやさないナイスガイだ。

一方の泉谷さんは、以前から個人的に、影響を受けてきた人物で、日本社会の住みづらさを、日本特有のムラ社会の精神構造を紐解くことで説明してきた精神科医だ。

対談は、いつも乙武さんに多く寄せられる問いから始まる。「なんで障がい者でない人が元気がなくて、障がいをもつ乙武さんがそんなに元気なの?」という一般の人からの質問だ。乙武さん曰く、ご両親が常識や世間体を気にせず、自己肯定できるように育ててくれたからだそうだ。

それに対して、泉谷さんは、現代の親御さんは子供に「あなたのために」というまやかしの言葉で、自分たちのエゴを押し付け、子供の育成を阻害してきたと現代の親の育て方を批判する。

その背景として、泉谷さんは「日本のムラ社会」をあげる。

子供のころから、親からの押し付け教育で、育った子供は大人になると何か物足りなさを感じる。人生に不満足になる。それは自分が果たせなかった夢があるからだと、泉谷さんは説く。

泉谷さんは話を続ける。夢があるならば、成人後にいくつになっても、もう一度、追求すればよいではないかと、提案する。また、そうすることで、やっと、満足できなかった自分の人生を肯定できるこようになり、やっと自分を愛せる人になれるというのだ。

しかし、多くの日本人はけっして挑戦しない。極度に失敗することを恐れるからだ。失敗すると、ゆるさない社会がその人を取り囲んでいるからだ。

泉谷さんはまさにそれが、日本社会特有の「ムラ的な共同体」という意識が表れだと指摘する。

さらに話題は、最近、流行?の「新型うつ」にもおよぶ。30代、40代で多くなるというこの新型うつは、形を変えた大人の反抗期だという。もう少し説明するとすれば、実際の青春期に反抗期を迎えることができなかった大人が、成人してから、親や社会に対する”反抗期”を迎える、それが新型うつだという。

親から独立ができていいない大人の隠れた心理だとする。

結論として2人は、日本人は、このムラ社会(親)から脱皮することが元気を取り戻す鍵で、すなわち、それは自分の価値で生きていける人間にほかならないと結ぶ。


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