2013年3月27日水曜日

南海地震の被害予測

先日、久しぶりに関西大学の河田惠昭教授の講演を聴きに行った。

ご存知の通り、河田さんは、政府の巨大地震の被害予測などで活躍するリスクマネージメントの第一人者だ。

さきごろ、その河田さんらが、次の南海地震の被害想定を発表した。最悪の場合を見積もり、死者最大32万人、被害総額は220兆円を超えるとしている。

その数字は、想像をはるかに越えたものだ。ちなみに今回の東日本大震災の死者行方不明者は約2万人、経済被害は10倍にもなる。

これほどの経験を戦後の日本人はもちろん、受けたことがない。まさに「国難」だ。

河田さんは講演の中で、この国難について「日本衰退へのシナリオ」という表現でオーディエンスにアピールした。

江戸時代末期に起きた災害を引き合いに、国難に陥る可能性を説く。

その災害とは1854年12月に起きた安政南海地震。次に翌年1855年11月の安政江戸地震、そして1856年の安政暴風雨(台風)の3連続の災害だ。これらが原因で幕府は倒れたというのだ。けして、薩摩や、長州といった西国雄藩による革命で倒幕されたわけではないと、自論を展開した。

連続発生した大災害で、江戸幕府の屋台骨が揺らぎ、雄藩がその虚をついて維新になったというのだ。

同じことが、次の南海地震でもその国難になる可能性が高いと河田さんは指摘する。

一つ目が、2011年3月11日に起きた東日本大震災。二つ目が201X年に起きる首都直下地震。そして3つ目が201Y年に起きる南海地震だ。

はたして、次の国難をいまの日本の政府は乗り切ることができるのだろうか?


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